EDに年齢は関係あるのか
年齢を重ねるに連れてED患者が増える傾向にある
1998年に日本で行われた調査結果を紐解くと、日本人の成人男性のうち約4人に1人がED患者であるということが分かりました。
また、年代別で見ると40代以降からEDを自覚する男性が増え始めており、その割合は全体の20%程度にも及んでいます。
年齢を重ねるに連れてED患者の割合は更に増加し、55歳以降で50%、65歳以降では60%以上の男性がEDと診断されているのです。
データを見れば加齢とEDに関連性が生じていることは明らかであり、年配者ほどEDになってしまう確率は上がります。
年齢とEDが連動する理由
加齢によってEDを発症する理由としては、男性ホルモンの分泌量が減ることや、血管機能の劣化によってペニスへの血流が阻害されることが原因であると考えられています。
これらの身体的な問題は30代~40代で起こり始めるため、この年代からEDの患者が急激に増加することは当然とも言えるでしょう。
また、糖尿病を始めとする生活習慣病に起因してEDを併発させる患者も大変多く、これもED患者の平均年齢を高めている原因の一つです。
生活習慣病との関りが深い動脈硬化を引き起こしたことが原因となって、EDの症状を自覚する患者も決して少なくありません。
逆に言えば、早期の段階でEDの治療を開始することによって、重篤な病気の発症を避け、全身の健康を維持することも可能になります。
若くてもEDを発症することはある
このような事情からEDの患者は高齢者ほど多くなる傾向にありますが、20代という若い方でもEDを発症する可能性が十分にあることも知っておきましょう。
若い世代の男性がEDを発症する理由としては、心因的な問題が関与するケースが目立ちます。
パートナーとのセックスが上手くいかなかったり、セックスやペニスそのものに対するパートナーからの言葉で傷付いたりした経験を持つ男性がEDを発症しやすくなるのです。
また、多量のアルコール摂取もEDの原因になるため、これにも注意が必要になります。